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月別アーカイブ: 2024年2月

実用・東洋医学R:貧血1

貧血は血液中で酸素を取り入れる働きをしているヘモグロビンの量が減って起きる疾患です。その量が減ると体の内臓や器官に運ばれる酸素が不足して、内臓や器官の機能低下により息切れや冷え性、下肢のむくみ等不具合が生じます。東洋医学では①胃腸機能が悪い場合、②婦人科系が弱い場合、③血液成分が不足している場合の3つのタイプに分けて考えます。

漢方薬紹介:平胃散

へいいさん。主たる症状は胃腸かぜ、胃痛・胃もたれです。

経穴:中衝 ちゅうしょう

手の厥陰心包経のツボで、手、中指の先端中央に取ります。神経:皮枝は正中神経が分布。血管:皮下に背側指動脈が走行。

実用・東洋医学R:痩せすぎ7

「食養」冷え性による胃腸の冷えの為、冷たい飲み物や生野菜、生もの、油物はNG。常に温かい物を摂る事を心掛けましょう。胃腸が弱い場合、サンショウの実、ショウガ、クローブなど胃腸を温める働きのある香辛料を使った料理が適。ただし、唐辛子は刺激が強くNG。神経質でストレスに弱い場合、精神を安定させる作用のシソやユリ根が適。消化も良く精神安定作用のあるナツメ(腹痛を治し強壮、利尿作用あり)やサンザシ(消化を良くして体を丈夫にする働きあり)も適です。

漢方薬紹介:附子人参湯

ぶしにんじんとう。主たる症状は胃痛・胃もたれ、下痢、低血圧、冷え性です。

経穴:労宮 ろうきゅう

手の厥陰心包経のツボで、手のひら、手を握った際第2指と第3指の先端の間に取ります。筋:皮下に浅指屈筋腱、虫様筋。神経:筋枝は正中神経、皮枝も正中神経が分布。血管:総掌側指動脈が走行。

実用・東洋医学R:痩せすぎ6

「ツボ紹介」胃腸が弱い場合、腰部の脾兪ひゆ→胃兪いゆ→三焦兪さんしょうゆの順にお灸をします。ストレスで食欲不振の場合、頭頂の百会ひゃくえ→脾兪→胃兪の順にお灸をします。ぜひお試しください。

漢方薬紹介:茯苓飲

ぶくりょういん。主たる症状は食欲不振、二日酔いです。

経穴:大陵 だいりょう

手の厥陰心包経のツボで、手関節前面、シワ中央の筋肉間凹みに取ります。筋:皮下にとう側手根屈筋腱、長掌筋腱、浅指屈筋腱。神経:筋枝は正中神経、皮枝は内側・外側前腕皮神経が分布。血管:皮下に掌側手根動脈網が走行。

実用・東洋医学R:痩せすぎ5

「漢方薬」胃下垂で食欲不振、疲労感、寝汗の場合、胃腸機能を改善して体力をつける補中益気湯ほちゅうえっくきとうが適。胃下垂で下痢、胃の中に水分がある=胃内停水の場合、胃腸の水分代謝を改善させる六君子湯りっくんしとうが適。胃が冷え痛みを感じる場合、胃腸を温め消化機能を高める働きの人参湯にんじんとうが適。ストレスで胃痛や胸やけの場合、安中散あんちゅうさんが適。緊張やのぼせ、イライラ、おヘソの周辺に動悸がある場合、不安感を改善させる苓桂甘棗湯りょうけいかんそうとうが適です。