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月別アーカイブ: 2023年11月

実用・東洋医学R:痔6

「漢方薬」便秘しやすく便が硬くて出血を繰り返す場合、肛門周辺の炎症を鎮め便を軟らかくする乙字湯おつじとうが適。痔核、裂肛、痔瘻の全てに効果あり。冷えのぼせ、生理痛や生理不順があり、痔の症状が夜に悪化する場合、瘀血を取り除く桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがんが適。瘀血の症状で便秘がある場合、大黄だいおう+桃核承気湯とうかくじょうきとうが適。疲れやすい、汗をかきやすい、胃腸が弱い、脱肛しやすい場合、胃腸を丈夫にして内臓を引き上げる働きの補中益気湯ほちゅうえっきとうや小建中湯しょうけんちゅうとうが適です。

生薬紹介:芦根 ろこん

イネ科。効能は消炎、排膿です。

経穴:関元兪 かんげんゆ

足の太陽膀胱経のツボで、腰部、第5腰椎棘突起下縁で、1.5指外側に取ります。筋:皮下に腰背腱膜、仙棘筋。神経:筋枝は脊髄神経後枝。皮枝は腰神経後枝が分布。血管:皮下に腰動脈背枝が走行。

実用・東洋医学R:痔5

「養生」イチジクシップ。陰干ししたイチジクの葉20gを6カップの水で1/3の量になるまで濃く煎じます。その汁にガーゼを浸して肛門に当てて温めるか、差し湯をして座浴します。イチジクの生葉や乾燥させた葉を布袋に入れ浴槽に浮かべて入浴しても効果あり。ぜひお試しください。

生薬紹介:蓮肉 れんにく

スイレン科。効能は補腎、強壮です。

経穴:大腸兪 だいちょうゆ

足の太陽膀胱経のツボで、腰部、第4腰椎棘突起下縁で、1.5指外側に取ります。筋:皮下に腰背腱膜、脊柱起立筋。神経:筋枝は脊髄神経後枝。皮枝は腰神経後枝が分布。血管:皮下に腰動脈背枝が走行。

実用・東洋医学R:痔4

「気が不足している場合」胃腸が弱く、疲れやすく、顔色が青白い傾向あり。痛みなく、脱肛しやすく、くしゃみをしただけでも脱肛します。胃腸を丈夫にして気力を補い内臓を引き上げる働きのある漢方薬で治します。

生薬紹介:連翹 れんぎょう

モクセイ科。効能は消炎、利尿、ひ膿、鎮痛です。

経穴:気海兪 きかいゆ

足の大腸膀胱経のツボで、腰部、第3腰椎棘突起下縁で、1.5指外側に取ります。筋:皮下に腰背腱膜、脊柱起立筋。神経:筋枝は脊髄神経後枝。皮枝は腰神経後枝が分布。血管:皮下に腰動脈背枝が走行。

実用・東洋医学R:痔3

「瘀血おけつによる場合」足が冷えて頭がのぼせる=冷えのぼせがある、イライラしやすい、青あざが出来やすい、生理痛・生理不順があるなどのタイプの痔は、刺すような痛みがあり、昼間より夜間に悪化する傾向あり。瘀血による痔は便秘を伴います。瘀血を解消する事で肛門付近の血行もよくなり、症状が改善されます。