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日別アーカイブ: 2023年11月12日

実用・東洋医学R:便秘6

「漢方薬」硬くて出にくい実証タイプの便秘には、大黄甘草湯だいおうかんぞうとうが適。お腹を痛めず便通させます。尚、コロコロ便には、麻子仁丸ましにんがんが適。腸の粘膜を潤しコロコロ便を解消させます。虚証タイプには、腸の蠕動運動を改善させる小建中湯しょうけんちゅうとうが適。残便感がある場合にも効果あり。便が軟らかくて残便感の場合、便の状態を整える効果がある半夏瀉心湯はんげしゃしんとうが適。宿便がありお腹が張るタイプには、便通作用と炎症を抑える作用の三黄瀉心湯さんおうしゃしんとうが適。同じ宿便でも、便の色が黒い場合、瘀血要因=血の滞りであり、瘀血を除き血行促進させる桃核承気湯とうかくじょうきとうや、抵当丸ていとうがんが適です。

生薬紹介:よくい仁 よくいにん

イネ科。効能は利尿、鎮痛、消炎、排膿、イボです。

経穴:肝兪 かんゆ

足の太陽膀胱経のツボで、上背部、第9胸椎棘突起下縁で1.5指外側に取ります。筋:皮下に僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋。神経:筋枝は副神経、頚神経叢の枝、胸背神経、脊髄神経後枝。皮枝は胸神経後枝が分布。血管:皮下に肋間動脈背枝が走行。