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月別アーカイブ: 2023年5月

実用・東洋医学:発熱7

「食養」熱がある場合、体を温め、汗を出しますが、水分不足にならないように、こまめな水分補給がポイントです。長ネギやショウガなど発汗作用のあるもの、ダイコン、ナシ、ハッカなど熱を冷ます作用のあるものが適。長ネギの白い部分やショウガにはすぐれた発汗作用あり。長ネギの白い部分2本分にショウガの擦り汁を加えたスープが効果的です。ただし、すでに汗や寝汗をかいている場合、発汗作用が強く働き過ぎな為、飲むのは控えます。熱があってのどが渇いたり咳止め目的にダイコンやナシの擦り汁が適。ハッカは、乾燥させた葉10gを2カップの水で半分の量になるまで煮詰め、その煮汁を一日2回に分けて飲みます。

ツボ紹介:漏谷 ろうこく

足の太陰脾経のツボで、スネの内側、脛骨内縁の後ろで、内くるぶしから6指上に取ります。主治として、腹脹、小便不利、おりもの、足の冷え、膝の冷え。効能として、脾の機能を高め、腫れを抑える。尿を出して、余分な水分を出す。

実用・東洋医学:発熱6

「ツボ紹介」なし。熱がある時には、ツボ療法は適しません。安静が必要な時期です。先ずは、汗をかいて熱を下げましょう。

ツボ紹介:労宮 ろうきゅう

手の厥陰心包経のツボで、手のひらの第2指と第3指の間で、中央のシワとの交点を取ります。主治として、心痛、精神不安、てんかん、吐血、血便、口内炎、口臭、意識障害、ばね指。効能として、心熱を取り除き、精神を安定させる。腫れを抑えて、かゆみを止める。

実用・東洋医学:発熱5

「漢方薬」かぜなどの初期で、寒けや頭痛、肩こり+熱には、体を温め、発汗させて熱を下げる葛根湯かっこんとうが適。寒けや頭痛、関節痛+高熱には、発汗させて熱を下げる麻黄湯まおうとうが適。何日も熱が続き、食欲不振、胸脇苦満の場合、胸部〜腹部にかけての炎症を鎮める小柴胡湯しょうさいことうが適。腎炎や肝炎などによる発熱で、体に炎症があり、口が渇く場合、炎症を鎮め、口の渇きをいやす白虎加人参湯びゃっこかにんじんとうが適です。

ツボ紹介:廉泉 れんせん

任脈のツボで、のど部、喉頭隆起や舌骨の上にあるくぼみに取ります。主治として、舌下腫痛、舌のこわばり、言語障害、急性失声症、嚥下困難。効能として、のどの調子を整える。舌のこわばりを緩める。腫れを抑えて、痛みを止める。

実用・東洋医学:発熱4

「養生」生薬療法:地竜・牛蒡子。熱があるものの、病院に行くまでもなく、市販のかぜ薬も眠気やだるさがイヤで飲みたくない。そのような時は、解熱作用にすぐれた生薬がお勧めです。のどの炎症にもよく効きます。地竜は、ミミズを乾燥させたものです。牛蒡子はゴボウの種です。どちらも漢方専門薬局で手に入ります。地竜5gまたは、牛蒡子3gを1カップの水で半分の量まで煮詰め、その煮汁を飲みます。飲みにくい場合は、ハチミツを少量加えてみてください。

ツボ紹介:列欠 れっけつ

手の太陰肺経のツボで、手首上、親指側出っ張った骨の肘側平部に取ります。主治として、咳嗽、ぜんそく、のどの痛み、項部のこわばり、陰茎痛、手のひらのほてり。効能として、体表の邪気を取り除く。肺の気を巡らせて、気のめぐり改善。のどの通りをよくして、機能を改善する。

実用・東洋医学:発熱3

「微熱が続いた場合」何日も微熱が下がらない場合、食欲不振や口の苦さ、胸脇苦満などの症状が出ます。病気中期〜後期にこれらの症状+微熱が続きます。病邪が体の奥に残っていると考え、病邪を体から追い出して治します。また、腎炎や肝炎など、体に炎症があり、口の渇きを伴う発熱の場合は、医療機関を受診しましょう。

ツボ紹介:霊道 れいどう

手の少陰心経のツボで、前腕の前内側、小指の延長線上で手首シワから1.5指上に取ります。主治として、心痛、不眠、手関節痛。効能として、胸のつかえを取り除き、気のめぐりを改善する。心を穏やかにして、精神を安定させる。