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月別アーカイブ: 2023年5月

実用・東洋医学:のぼせ5

「漢方薬」冷えのぼせやイライラ、頭痛、肩こりなどを伴う場合は、瘀血を解消して、血行をよくしてのぼせを治す桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがんが適。同様の症状+便秘には、桃核承気湯とうかくじょうきとうが適。頭重やめまい、動悸、精神不安が伴うのぼせには、血行を促進させ、鎮静作用のある加味逍遥散かみしょうようさんが適。イライラして感情の起伏が激しく、便秘、高血圧、脇から上腹部に不快感を伴うのぼせには、神経を鎮める作用のある柴胡加竜骨牡蠣湯さいこかりゅうこつぼれいとうが適。目が充血し、血圧高く、精神不安や頭痛を伴うのぼせには、血圧を安定させのぼせを治す釣藤散ちょうとうさんが適です。

奇穴紹介:印堂 いんどう

前頭部、両方の眉毛の間、中点に取ります。主治として、小児の急性のひきつけ、頭痛、めまい、目の病気、鼻詰まり、不眠症。効能として、鎮静にして精神を安定させる。視力を回復させたり、鼻を通す。

実用・東洋医学:のぼせ4

「養生」のぼせた場合の応急処置法。のぼせの解消には心身伴にリラックスする事がポイントです。先ずは、ボタンやベルトをゆるめて衣服から受ける圧迫感を減らします。そのうえで、冷たい水で絞ったハンカチ等で額を冷やし、横になります。自宅なら、テレビなど音を消して部屋を暗くして休みます。また、のぼせに足の冷えはNG。お風呂上がりののぼせでも、頭部を冷やし、下半身は常温を保ちます。

奇穴紹介:胃かん下兪 いかんげゆ

背部、両方の肩甲骨下角と脊柱の交点が、第7胸椎棘突起です。その1つ下の第8胸椎棘突起の下から1.5指外側に取ります。主治として、口渇、のどの渇き、胸脇痛、胃痛。効能として、脾の機能を高め、津液しんえきを生じさせる。

実用・東洋医学:のぼせ3

「気の働きが悪い場合」心配事や不安感、緊張状態などのストレス要因で気のめぐりが悪くなります。正常に働かなくなった気は上にのぼりやすくなり、その際、気には血も上るので、のぼせが起きます。気のめぐりをよくして、上昇した気を下に下ろし、のぼせを治します。

ツボ紹介:腕骨 わんこつ

手の太陽小腸経のツボで、手関節の後内側、手首シワ下部と小指の延長交点、出っ張った骨くぼみに取ります。主治として、マラリア、糖尿病、黄疸、手関節痛、尺骨神経麻痺。効能として、液を増やして渇きを止める。黄疸を鎮める。

実用・東洋医学:のぼせ2

「瘀血による場合」顔はのぼせているのに足腰は冷えている=冷えのぼせや女性では生理不順もある場合、瘀血で血がうまく巡らなくなり、その為に起きていると考えます。肩こりや頭痛、イライラ、不眠など伴う事多く、女性では生理前や生理時に症状悪化しやすい傾向あり。瘀血を解消させ、血のめぐりをよくして治します。女性の場合、生理不順を解消するのがポイントです。

ツボ紹介:和りょう わりょう

手の少陽三焦経のツボで、側頭部、もみあげの後ろで、耳の上つけ根の前に取ります。主治として、耳鳴り、顔面神経麻痺、頭痛、頭重、眼疾患。効能として、腫れを抑え、痛みを止める。耳の聞こえをよくして、精神を穏やかにする。

実用・東洋医学:のぼせ1

体に不快な熱感を覚える=ほてり。このほてりが顔に現れる事をのぼせといいます。入浴や発熱、興奮や怒りなどの精神的動揺でも、のぼせは起こります。これらは、一過性のもので、心配ありません。治療を必要とするのは、長引くのぼせです。高血圧や更年期障害、生理時の症状としてよく見られます。のぼせの原因は、瘀血による場合、気の働きが悪い場合の2つに分けて考えます。

ツボ紹介:顱息 ろそく

手の少陽三焦経のツボで、側頭部、耳の輪郭に沿った曲線上で、中央より少し上に取ります。主治として、頭痛、ほてり、耳鳴り、耳の腫れ、ぜんそく、てんかん。効能として、風邪を追い出し、体内の熱を冷ます。痙攣を鎮める。耳の聞こえをよくする。