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月別アーカイブ: 2023年2月

実用・東洋医学:神経痛1

神経痛は、神経の走行に沿って痛みが起こる疾患です。代表的なものが、顔の三叉神経痛、胸の肋間神経痛、足腰の坐骨神経痛です。東洋医学で神経痛は、病を引き起こす原因の風邪や湿邪、寒邪などの病邪に侵され、気や血の流れが阻害される為に起こる痺症ひしょうの一つとして考えます。この考えは、先のリウマチとも共通しますが、神経痛の場合は、漢方薬もツボ療法も、症状によって治療法が異なります。

ツボ紹介:天渓 てんけい

足の太陰脾経のツボで、前胸部の第4肋間、前正中線から外側6~7指に取ります。主治として、胸痛、ぜんそく、咳嗽、急性乳腺炎、母乳欠乏症、肋間神経痛。効能として、胸のつかえを取り除き、母乳の流れをよくする。せきを止め、腫れを抑える。

実用・東洋医学:関節リウマチ7

「食養」ある所の痛みが鎮まったら別の場所が痛む。これは、風邪が関連。体を温め、風邪を体外に追い出す長ネギやショウガを摂りましょう。長ネギは、薬効が高い白い部分がお勧め。湿度が高くなると症状が現れるのは、湿邪が関連。尿の出をよくして、体の水分代謝を促す作用のアズキ、ハトムギ、トウガンが適。冬場の寒さで関節が痛む場合、体や患部を温めて、原因の寒邪を追い出すニンニクや鶏ガラスープが適。ぜひお試しくださいね。

ツボ紹介:手三里 てさんり

手の陽明大腸経のツボで、前腕の後外側、机の上に親指を上に置き、前腕の真上より少し外側で、肘から曲がり部より2指下に取ります。主治として、鼻疾患、腹脹、下痢や嘔吐、歯痛、面ちょう、失声症、眼痛、片麻痺、肘痛。効能として、体内の熱を冷まし、視力を回復する。気のめぐりを改善し、腑気の通りをよくする。

実用・東洋医学:関節リウマチ6

「ツボ紹介」特定のツボではなく、患部付近を押してみて、痛みや圧痛の場所を阿是穴あぜけつといい、特別なツボとして、お灸しましょう。湿度が高いと悪化する場合、痛む部位を毎日乾布摩擦が適。患部に溜まった余分な水分の代謝を促し、症状を改善させます。慢性化して、多くの関節が痛む場合、臀部の仙骨にある小腸兪に灸をしましょう。

ツボ紹介:手五里 てごり

手の陽明大腸経のツボで、上腕外側(骨の上です)、肘から3~4指上に取ります。主治として、頸部リンパ節結核、咳嗽、しが、黄疸、マラリア、上腕・肘の痙攣や痛み。効能として、経絡の通りをよくし、痛みを止める。腫れを抑え、デキモノを解消する。

実用・東洋医学:関節リウマチ5

「漢方薬」関節が熱を持って水が溜まり、湿度の高い時期に悪化する場合、利尿作用に優れた越婢加朮附湯えっぴかじゅつぶとうが適。関節の炎症が少なく、水が溜まって腫れている場合、水分代謝を改善させ、関節の腫れを治す麻杏よく甘湯まきょうよくかんとうが適。冷えを伴う場合、患部を温める作用の強い附子ぶしを加えて、麻杏よく甘湯加附子まきょうよくかんとうかぶしが適。関節に腫れはなく、シビレや痛み、こわばりがあり、冷えたり湿度が高くなると悪化する場合、患部や体全体を温め、寒邪と湿邪を除き症状を治す桂枝加朮附湯けいしかじゅつぶとうが適です。

ツボ紹介:通里 つうり

手の少陰心経のツボで、手首内側の小指側、母指球中央上のシワ部から1指上に取ります。主治として、心痛、心悸、寝汗、子宮出血、手関節痛。効能として、気のめぐりを改善して、痛みを止める。心を穏やかにして、精神安定。のどの機能を改善して、通りをよくする。

実用・東洋医学:関節リウマチ4

「養生」お風呂は、“白湯より薬湯から”です。患部が腫れて熱を持っている場合は、炎症が悪化するので入浴はNGです。炎症が鎮まって入浴する時も、ヨモギや当帰とうきなどの生薬を入れた薬湯から始めます。薬湯は湯冷めしにくく、筋肉の急激な収縮による痛みが緩和されます。保温効果の高い温泉を利用するのもよいです。お風呂上がりに扇風機や冷房に当たるのはNGです。風邪や寒邪には充分気をつけてください。

ツボ紹介:通天 つうてん

足の太陽膀胱経のツボで、頭部の前髪際から4~5指上で、正中線から1.5指外側に取ります。主治として、頭痛、片頭痛、頭重、めまい、顔面神経麻痺、鼻疾患、寝違え。効能として、風邪を追い出し、体内の熱を冷ます。肺の気を巡らせ、鼻の機能を高める。