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月別アーカイブ: 2022年12月

実用・東洋医学:肘の痛み1

肘の痛みには、肘の外側が痛い=上腕骨外側上顆炎と、内側が痛い=上腕骨内側上顆炎があります。外側が痛むと、雑巾を絞る=手首を内回りが痛く、テニス肘と呼ばれ、逆に内側が痛むと、本を開く=手のひらを上に回す動作で痛く、ゴルフ肘と呼ばれます。どちらも、梅雨や秋の長雨などの湿度の高い時期や、春先の気温が上下する時期に起きやすいです。東洋医学では、湿度が高いと悪化する場合、患部が熱を持っている場合、患部が冷えている場合の3つに分けて考えます。

ツボ紹介:大包 だいほう

足の太陰脾経のツボで、側胸部の第6肋間で脇線上との交点に取ります。主治として、胸脇痛、ぜんそく、全身のだるさ・痛み、四肢無力、肋間神経痛。効能として、胸のつかえを取り除き、痛みを止める。血が血脈から漏れないようにして、経絡を滋養する。

年始休診追加ご連絡

先般ご連絡の年末年始休診の他、急きょ私用で休診させて頂きます。受診をお考えの方にはご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い申し上げます。休診日:1/6・1/10〜約1週間。以降、元気に戻って来ます!

実用・東洋医学:腱鞘炎6

「食養」肉料理など、脂っこいものは炎症を悪化させやすいので控えましょう。腱鞘炎の改善には、発汗させて緊張した筋肉を緩める事がポイントです。シナモン、クズ、ショウガなどが適。紅茶にシナモンを入れたシナモンティーや、シナモンとショウガを入れたクズ湯など飲むとよいです。冷えると痛みがひどくなる場合、マタタビが適。マタタビは、利尿作用があり、血行をよくして、関節の痛みを和らげる働きがあります。生でもよいし、塩漬けやマタタビ酒にすると摂りやすいです。

ツボ紹介:太白 たいはく

足の太陰脾経のツボで、足の内側、親指の頭〜かかと側になでた際、大きく飛び出た骨を通りこし際のくぼみに取ります。主治として、胃痛、腹痛、嘔吐、下痢、便秘、痔瘻、痛風、運動麻痺。効能として、脾の機能を高め、湿邪を追い出す。気のめぐりを改善して、胃の機能を改善する。

実用・東洋医学:腱鞘炎5

「ツボ紹介」肩部の肩井けんせいと、患部の手首や指部は避けて腕部〜肩部まで揉みましょう。ポイントは、患部を直接揉まない事です。患部が片方であっても両側を揉みましょう。手のひらの指圧もお勧めです。手のひらをぐっと開きまんべんなく押しましょう。

ツボ紹介:大敦 だいとん

足の厥陰肝経のツボで、足親指で、第2指側のツメ根元隅際に取ります。主治として、陰部痛、月経不調、子宮出血、血尿、排尿障害、遺尿、精神不安、てんかん、救急蘇生。効能として、肝の機能を整え、気のめぐりを改善する。痙攣を止める。精神を穏やかにする。

実用・東洋医学:腱鞘炎4

「漢方薬」関節が炎症を起こして熱を持っている場合、発汗させて関節の筋肉をゆるめる働きの葛根湯かっこんとうと、関節の水分代謝を促して炎症を改善させる越婢加朮湯えっぴかじゅつとうの2つ処方を合わせた葛根湯合越婢加朮湯かっこんとうごうえっぴかじゅつとうが適。患部の血行が悪いと赤黒くなる場合、血行を改善させる温清飲うんせいいんが適。患部が冷えている場合、葛根湯と桂枝加朮附湯❴体全体を温め、シビレの関節痛に効き水分代謝の悪くむくみがある場合に有効❵を組合せた葛根湯合桂枝加朮附湯かっこんとうごうけいしかじゅつぶとうが適です。

ツボ紹介:大都 だいと

足の太陰脾経のツボで、足先親指の側面、親指の頭をかかと側になでた際、出っ張った骨の手前際に取ります。胃痛、腹脹、嘔吐、下痢、便秘、下肢浮腫、不眠、痛風。効能として、脾の機能を高め、余分な水分を出す。胃の機能を改善して、精神を穏やかにする。

実用・東洋医学:腱鞘炎3

「養生」仕事の合間に肩関節回しや手首回しを。手や手首、指を酷使している人は、適度に手を休め、肩関節や手首の筋肉をほぐす運動をしましょう。肘を軽く曲げ、腕を前や後ろに左右交互に体が温かくなるまで回しましょう。手首もスムーズに回るようになるまで、左右、右回り左回りを続けます。筋肉が収縮していると、多少痛みを感じますが、この運動で肩や手首に溜まった緊張がほぐれ、血行が改善されます。