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月別アーカイブ: 2022年9月

自律神経の乱れに関して16

自律神経のバランスが崩れると、休息すべき夜間に興奮状態が続いて眠れないとか、時間帯を問わずイライラや緊張がとれないといった症状が出てきます。逆に、活動すべき日中に、体がだるくて動けない、集中できないといった症状も起こります。体には、生体のリズムを刻む「体内時計」という仕組みが備わっており、本来は自律神経もその一部として働いています。しかし、自律神経のバランスが崩れると、体内時計との不協和音が生じたり、実際の時間帯と体内時計とのずれが大きくなったりして、さまざまな症状が出てきます。

実用・東洋医学:糖尿病4

「養生」改善は日常生活から『適度な運動が大切』適度な運動は血液中のブドウ糖を消費させ、糖尿病の改善に役立ちます。ただし、激しい運動をすると疲労がたまり、逆に血糖値を上げてしまうので注意です。お勧めの運動は、脈拍が1分間に110回程度になるもの。早足で歩く、通勤時にエスカレーターなどを使わず階段を歩くなどです。また、毎日食後に30〜1時間の早足散歩が理想的です。

ツボ紹介:三焦兪 さんしょうゆ

足の太陽膀胱経のツボで、腰部、両腰骨と脊柱の交点が、第4腰椎棘突起です。その3つ上の第1腰椎棘突起下縁で、1.5指外側に取ります。主治として、腹脹、消化不良、下痢、小便不利、浮腫、糖尿病。効能として、三焦の機能を調節する。脾の機能を高め、余分な水分を排出させる。

自律神経の乱れに関して

コロナ禍でどんな症状で悩むのか(クリニックに受診した20〜50代男女の例)①「食欲がないまたは、暴飲暴食しがち」症状あり62%、「何もしていないのに疲れる」症状あり51%、「やろうと思っても体が動かない」症状あり49%、「不安を常に感じる」症状あり45%、「頭痛がする」症状あり37%、「寝付けないまたは、朝起きられない」症状あり33%。全体の5割前後に症状がみられた。

実用・東洋医学:糖尿病3

「下消の時期」糖尿病にかかってから長い年月が経過している時期です。体は痩せ、肌はドス黒くなり、頻尿で、腐った果物のような臭いがします。また、夜もトイレに行く回数が増え、足腰重だるく感じます。これらの症状は、腎の働きが弱った腎虚によるものです。腎機能を丈夫にして、糖尿病を改善させる事を目的に治療します。

ツボ紹介:三間 さんかん

手の陽明大腸経のツボで、手の甲、人差し指側面の出っ張った骨の際凹みに取ります。第2中手指節関節の橈側の近位のくぼみです。主治として、目の痛み、咽喉腫痛、鼻出血、下痢、ばね指、掌指関節痛。効能として、熱を下げて、腫れを抑える。腑を整え、下痢を止める。

自律神経の乱れに関して14

自律神経が乱れる大きな原因として、ストレスやライフステージとの関係の他に、特に近年「災害不調」があります。地震や水害、新型コロナウィルス感染などさまざまな災害によるストレスで、自律神経のバランスが乱れる事で起こる不安やめまい、動悸、過呼吸、不眠、うつなどの状態をいいます。広い意味ではストレスによる自律神経失調症ですが、災害の影響による不調である事を明確にする事で、原因を把握しやすく、明確な対処もしやすくなります。特にコロナ禍では「コロナうつ」と呼ばれる精神症状を訴える方が急増。体験の他、テレビなどで映像を見るだけでも災害不調を起こします。早めの対処が必要です。

実用・東洋医学:糖尿病2

「上消の時期」糖尿病の初期で、ほとんど症状はありません。多少口が渇き、水をよく飲み、トイレの回数がやや多いといった程度です。食欲は普通。水分代謝を改善して、体液を増し、口の渇きを止める事を目的に治療します。「中消の時期」糖尿病が進行している時期で、食欲旺盛、体は逆に痩せます。尿は泡立ち、果物の腐ったような臭いです。口の渇きが甚だしく、昼間尿の回数多く、便秘しやすい傾向。ただし、体の冷えなく、夜間のトイレの回数も多くない。激しい口の渇きを止める事を目的に治療します。

ツボ紹介:三陰交 さんいんこう

足の太陰脾経のツボで、すねの内側、脛骨内縁の後ろ側で、内くるぶしから手のひら分上に取ります。主治として、月経不調、閉経、難産、子宮下垂、おりもの、勃起不全、陰茎痛、下痢、不眠、湿疹、浮腫、冷え性。効能として、脾の機能を高め、余分な水分を出す。肝と腎を滋養する。月経を調整し、おりものを止める。

自律神経の乱れに関して13

男性の場合、代表的なホルモンであるテストステロンは、女性のエストロゲンほど大きくは変化しません。しかし、40代から徐々に分泌が衰えていくため、人によっては長期間、男性更年期の症状が出る場合もあります。それによって、やはり自律神経が不安定になりがちです。男性も、更年期は女性のものと決めつけずに、注意しましょう。